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富士山の植物、種類と全体的特長

種類は種子植物が約1200種でシダ植物が約100種。
コケ類 が 約 400種でキノコ類が 約200種である。

1,高山植物がほとんど見られない。

多くの高山植物は、日本が氷河に覆われていた時代に栄えていた植物の子孫である。
ところが、富士山はその氷河期が去った後も噴火をくり返していた。
そのため、高山植物がほとんど見られないのである。

2,砂礫地の植物

富士山は全体が砂礫で覆われ乾燥しやすいので、南アルプスのようなお花畑もない。

3,強風の影響を受けた植物

富士山は独立峰なので風の影響を強く受ける。
特に五合目付近では西からの風が強いため、カラマツは一方向にのみ枝を 伸ばした後、すなわち風衝樹型をしている。
また、低く、地面をはうように枝を伸ばしているカラマツもあり、 これはテ-ブル状樹型という。

4,富士山には特産種がほとんど見られない。

植物名にはフジアザミとかフジハタザオ等、フジとつくものが多いが、 これは富士山にしかない植物ということではなく、 富士山で見つけたとか富士山に多いとかいうもので、特産種ではない。

富士山の植物.代表的植物[標高800m]

標高800Mの照葉樹林帯 (てかてかした光沢がある緑の葉をもつ樹林帯) にある植物は下記である。

  • ヤブツバキは常緑高木。2~4月に赤色の花をつける。 日本の照葉樹林の代表種である。
  • アラカシは常緑高木。葉の側脈が明瞭である。
  • スダジイは常緑高木。樹皮は灰黒で、縦にやや深い割れ目が出来る。 花は5月頃開花する。照葉樹林の代表種である。
  • タブノキは常緑高木。花は4~5月に開花する。
  • クスは常緑高木。花期は5~6月。
  • イヌビワは落葉低木。枝や葉等を傷つけると白い汁が出る。
  • イチジクを小さくしたような実がなり、食べられる。
  • テイカカズラは常緑のつる性木本。花は5~6月に開花する。 香のよい花である。

富士山の植物.代表的植物[標高1200m]

標高1200Mの夏緑広葉樹林帯 (秋から冬にかけて葉を落としてしまうような木が主となっている樹林帯) にある植物は下記である。

  • ミズナラは落葉高木。樹皮は灰褐色で、不規則に縦に裂ける。 葉柄はほとんどない。
  • ブナは落葉高木。樹皮は平滑で灰褐色である。 よく地衣類がついて、斑紋を作る。
  • カエデ類は2枚の葉が向き合って付く特徴がある。 夏緑広葉樹林を構成する代表種である。
  • マメザクラは富士山を中心とした山や丘に多いので、 フジザクラとかハコネザクラとも呼ばれる。 落葉小高木で、花は4~5月新葉と同時か、あるいは葉の出る前に咲く。
  • サワグルミはやや湿った環境のブナ林に多く見られる落葉高木である。
  • ヤマボウシは落葉高木。6~7月頃枝一面に花をつけ、 木全体が白く覆われたような感じになる。
  • ヒメシャラ落葉高木。樹皮は淡赤褐色で滑らか。ヒメシャラという名前は、 本種によく似たナツツバキ、一名シャラノキに似て小さい所からついたという。
  • カツラはやや湿った環境のブナ林に多く見られる落葉高木である。 葉はハ-ト型をしている。
  • キハダは落葉高木。内皮は黄色で、湿布剤、胃腸薬等に使われる。
  • ホウノキは落葉高木。花は新葉の伸びた5~6月に開き、強い芳香をもっている。
  • サンショウバラは富士、箱根を中心とした地方に多い落葉低木。 本種の葉の形がサンショウの形に似ているのでこの名がある。
  • シロカネソウは林の中の半日陰地に生える。花期は5~6月。
  • ヤグルマソウは高さ1M内外。全体に小さな毛がある。花期は6~7月。
  • フジアザミは富士山に特に多いが関東地方や中部地方の火山性の山にも見られる。 アザミの仲間では最大の種である。 根はゴポウのような香があり、山菜として食べられる。
  • シモツケはは落葉低木。5~8月に枝先に淡紅色の花が集まって咲く。
  • チゴユリはやや日陰地の林の中に多く見られる。花期は4~5月
  • トモエソウは日当りのよい草地に生える。花期は8~9月。 花ビラはねじれて巴状になる。
  • トモエシオガマは林緑の草地等に多い草で、日当りのよいところに多い。
  • サラシナショウマは林の中やへりの半日陰地に生える。 花期は7~8月。
  • ヤマハハコは日当りのよい砂や石の多い所に生える。花は8月頃に咲く。 富士山では山麓の草原から5合目付近まで見られ、 スバルラインや表富士周遊道路沿いなどに特に多い。
  • ヤマクワガタは湿った場所に生える。花は6~7月頃に咲く。 果実はひし形である。

富士山の植物.代表的植物[標高1500m]

標高1500Mの針葉樹林帯 (シラビソ、コメツガ等の針葉樹が主となって形成されている樹林帯) にある植物は下記である。

  • シラビソはシラベともいう。針葉樹林帯を形作る代表種。 樹皮は白っぽい灰白色。
  • コメツガは日本特産の常緑高木。樹皮はやや紫がかった灰色で薄くはげる。 葉が小さいので、枝先の葉がちかちかした感じに見える。
  • トウヒは本州中部山岳等の亜高山から高山に生える常緑高木。 樹皮は暗赤褐色。
  • ダケカンバは常緑高木。樹皮は薄い褐色か灰白色でうすくはげる。 富士山では四合目からお中道沿いにかけてみられる。
  • ミヤマハンノキは落葉低木。樹皮は暗灰色で枝はやや太く枝わかれする。
  • コケモモはお中道沿いの林の中や林のへりに多く見られる。 果実は8~9月頃紅色に熟し、食べられる。
  • ベニバナイチヤクソウはお中道付近から四合目付近の林の中に多く、 場所によっては大きな群れになってはえている。
  • クルマユリは明るい林の中の日当たりのよい草原に生える。 花期は7~8月頃。
  • マイズルソウは針葉樹林帯の林の中やへりに多い小形の草で、 花期は5~6月頃。果実は赤い。
  • シロバナベニイチゴはモリイチゴともいう。 やや日当りのよい所に生える草で、花期は6~7月。 果実は熟すと赤くなる。
  • マルバダケブキは大型の多年草で茎は1M内外。花期は7~8月

富士山の植物.代表的植物[標高2500m]

標高2500Mの高山荒原帯 (富士山五合目以上の高さで溶岩、火山砂やレキで土壌はほとんどない。) の植物は下記である。

  • カラマツは日本特産の落葉高木。 富士山では五合目付近に多いが山麓等にも植えられている。
  • ナナカマドは森林限界付近に多い落葉高木。 秋になると葉は真っ赤に色づき美しい。
  • ミヤマヤナギはお中道付近から上に見られる。 6月頃に新葉と共に黄色の穂状の花の集りができる。
  • メイゲツソウは山地や山麓に多いイタドリの高山形。 花は紅色で、満開のときは全株が紅色に見える。
  • オンタデは森林限界付近から上の砂地に生える。 花期は7~8月頃メイゲツソウに似ているが、花が黄色を帯びた白色であり、 葉が茎の方に向かってしだいに狭くなっている。
  • コタヌキランは山地の岩上に生える。花期は6~7月。
  • ミヤマオトコヨモギは森林限界から上の砂地に生える。 花期は7~8月頃。
  • イワツメクサは溶岩の間や砂地に生える。花期は7~8月頃。
  • イワオウギは溶岩の間や砂地に生える。花期は8月頃。
  • ムラサキモメンヅルは本種は富士山に特に多いが、 本州中部の高山にも見られる。 富士山ではお庭付近や宝永火口付近に特に多い。
  • フジハタザオは富士山の砂地に多く、特に五合目からお中道沿いにかけて多い。 花期は6~7月。

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