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富士山の植物

富士山の植物、種類と全体的特長

種類は種子植物が約1200種でシダ植物が約100種。
コケ類 が 約 400種でキノコ類が 約200種である。


1,高山植物がほとんど見られない。

多くの高山植物は、日本が氷河に覆われていた時代に栄えていた植物の子孫である。
ところが、富士山はその氷河期が去った後も噴火をくり返していた。
そのため、高山植物がほとんど見られないのである。


2,砂礫地の植物

富士山は全体が砂礫で覆われ乾燥しやすいので、南アルプスのようなお花畑もない。


3,強風の影響を受けた植物

富士山は独立峰なので風の影響を強く受ける。
特に五合目付近では西からの風が強いため、カラマツは一方向にのみ枝を 伸ばした後、すなわち風衝樹型をしている。
また、低く、地面をはうように枝を伸ばしているカラマツもあり、 これはテ-ブル状樹型という。


4,富士山には特産種がほとんど見られない。

植物名にはフジアザミとかフジハタザオ等、フジとつくものが多いが、 これは富士山にしかない植物ということではなく、 富士山で見つけたとか富士山に多いとかいうもので、特産種ではない。


富士山の植物.代表的植物[標高800m]

標高800Mの照葉樹林帯 (てかてかした光沢がある緑の葉をもつ樹林帯) にある植物は下記である。



富士山の植物.代表的植物[標高1200m]

標高1200Mの夏緑広葉樹林帯 (秋から冬にかけて葉を落としてしまうような木が主となっている樹林帯) にある植物は下記である。



富士山の植物.代表的植物[標高1500m]

標高1500Mの針葉樹林帯 (シラビソ、コメツガ等の針葉樹が主となって形成されている樹林帯) にある植物は下記である。



富士山の植物.代表的植物[標高2500m]

標高2500Mの高山荒原帯 (富士山五合目以上の高さで溶岩、火山砂やレキで土壌はほとんどない。) の植物は下記である。


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